飛蚊症は心配ない?危険な症状の見分け方と白内障の話【京都FM放送】
「最近、白い壁や空を見た時に、黒いゴミのようなものがふわふわ浮いて見える……」 「以前よりも光がまぶしく感じたり、視界がかすんだりすることが増えた気がする」
そんな違和感を覚えたことはありませんか?
私たち人間が外部から受け取る情報の約8割は、この「目」から入ってくると言われています。 景色を楽しみ、本を読み、大切な人の表情を読み取る。当たり前のように繰り返している日常は、目の健やかな働きがあってこそ成り立っています。
しかし、目は非常にデリケートな器官であり、年齢や生活習慣の影響を真っ先に受けやすい場所でもあります。今回は、多くの方が経験する「飛蚊症(ひぶんしょう)」と「白内障(はくないしょう)」を中心に、その原因と対策、そして漢方の視点から見た目の健康維持について詳しく解説します。「年だから仕方ない」と諦める前に、まずは自分の目の状態を正しく知ることから始めてみましょう。
今回の内容は京都FMのラジオ番組でもお話ししたテーマです。まずは動画でも解説していますので、よろしければこちらをご覧ください。
飛蚊症・白内障とはどのような症状か
私たちの視界を脅かす代表的なトラブルに「飛蚊症」と「白内障」があります。どちらも加齢とともに増える症状ですが、その性質は大きく異なります。
飛蚊症(ひぶんしょう)
青空や白い壁、明るい天井などを見たときに、視界の中に黒い点や糸くずのようなものがふわふわと浮いて見える症状です。目を動かすと一緒に付いてくるのが特徴で、まるで蚊が飛んでいるように見えることからこの名がつきました。40代以上の約7割以上が経験すると言われるほど、非常に身近な症状です。
白内障(はくないしょう)
目の中でカメラのレンズのような役割を果たしている「水晶体(すいしょうたい)」が白く濁ってしまう状態です。初期の段階では、「なんとなく視界がぼやける」「眼鏡を新調してもスッキリ見えない」「対向車のライトが異常にまぶしい」といった症状が現れます。
なぜ症状が起こるのか?その原因を解説
なぜ、私たちの目にはこのような変化が起きるのでしょうか。その鍵は「酸化(老化)」と「タンパク質の変性」にあります。
飛蚊症の原因:硝子体の変化
眼球の内部は、「硝子体(しょうしたい)」というゼリー状の透明な組織で満たされています。この硝子体は、目の奥にある「網膜(もうまく)」とタンパク質で接着していますが、加齢や紫外線の影響で発生する「活性酸素」によって、この接合部分が剥がれてしまうことがあります。
この剥がれ落ちたタンパク質の破片が硝子体の中を漂い、その影が網膜に映ることで「ゴミが浮いている」ように見えてしまうのです。物理的に眼球の中にタンパク質が漂っている状態なので、これ自体をすぐに取り除くことはできません。
白内障の原因:水晶体の酸化
水晶体は本来、非常に透明度の高いレンズです。驚くべきことに、この水晶体の細胞は赤ちゃんの時から一生使い続けるもので、髪の毛や皮膚のように新しく生まれ変わることがありません。
長年、紫外線や活性酸素のダメージを受け続けると、水晶体に含まれるタンパク質が変性し、白く濁っていきます。これは、生卵の透明な白身に熱を通すと白く固まる(ゆで卵になる)現象とよく似ています。一度白く濁ってしまった水晶体は、残念ながら点眼薬などで元の透明な状態に戻ることはありません。
注意すべき危険な症状
飛蚊症の多くは、加齢に伴う「生理的飛蚊症」であり、基本的には経過観察となります。日常生活の中で眼球を動かしているうちに、原因となるタンパク質が端に寄って視界から消えることも多いからです。
しかし、中には放置すると失明の恐れがある「危険な飛蚊症」も存在します。以下の症状に当てはまる場合は、すぐに眼科を受診してください。
- 影が明らかに濃く、大きな塊として見える
- 飛んでいるゴミの数が急激に増えた
- 視界の端にピカピカと光が走る(光視症)
- 視界の一部がカーテンがかかったように欠けて見える
これらは、網膜に穴が開く「網膜裂孔(もうまくれっこう)」や、網膜が剥がれてしまう「網膜剥離(もうまくはくり)」の前兆である可能性があります。
日常生活でできる予防や対策
目の老化を少しでも遅らせるためには、日々のセルフケアが重要です。
1. 紫外線から目を守る
紫外線は網膜に直接ダメージを与えるだけでなく、眼球内で有害な活性酸素を発生させます。外出時は、UVカット加工の施された眼鏡やサングラスを着用しましょう。これは飛蚊症の進行防止にも、白内障の予防にも非常に有効な手段です。
2. 抗酸化作用のある栄養素を摂る
活性酸素を除去するために、抗酸化ビタミンを意識して摂取しましょう。
- βカロテン(ビタミンA):人参、ほうれん草、小松菜などの緑黄色野菜
- ビタミンC:ブロッコリー、キウイ、パプリカなど これらは「目のビタミン」とも呼ばれ、目の粘膜を保護し、酸化による劣化を防ぐ助けとなります。
3. 手術のタイミングを知る(白内障の場合)
白内障が進み、日常生活(読書、夜間の運転、階段の昇降など)に不便を感じるようになったら、手術を検討する時期です。現代の白内障手術は非常に安全性が高く、短時間で終わる一般的な治療です。
ただし、「手術を遅らせれば遅らせるほど良い」という訳ではありません。水晶体が硬くなりすぎると手術の難易度が上がったり、緑内障を併発している場合は早めの手術が推奨されることもあります。不安な方は一人で悩まず、専門医と相談しながら進めることが大切です。
漢方的な考え方:目は「血(けつ)」によって養われる
漢方の世界では、「目は血(けつ)によって養われる」という考え方があります。
目は体の中でも特に細い血管が密集している場所です。そのため、全身を巡る「血液」が不足していたり、血の巡り(血行)が悪くなっていたりすると、目に十分な栄養が届かなくなります。
- 血の不足:ドライアイ、疲れ目、視力低下の原因に
- 血行不良(瘀血):目のクマ、充血、慢性的な眼精疲労の原因に
飛蚊症や白内障といった老化トラブルも、漢方では「血」の質を整え、巡りを改善することで、進行を緩やかにしたり、目に現れる不快な症状を軽減したりすることを目指します。漢方が目のトラブルに幅広く対応できるのは、こうした全身の血流改善を得意としているからです。
まとめ
目は、私たちが豊かな人生を送るために欠かせない、かけがえのないパートナーです。
飛蚊症や白内障は、加齢とともに訪れる避けられない変化という側面もあります。しかし、日頃から紫外線を避け、栄養バランスを整え、血流を意識した生活を送ることで、その進行を遅らせることは十分に可能です。
「最近、少し見えにくいな」と感じたら、それは体が発している大切なサインです。一生付き合っていく自分の目を、今日からもっと大切にケアしてあげませんか?
今回の内容はYouTubeでも詳しく解説しています。 動画では図解も交えてより分かりやすくお伝えしていますので、ぜひあわせてご覧ください。
神戸市東灘区の「桜井薬品」では、体質や生活習慣も含めた丁寧な健康相談を行っています。
- 最近、目の疲れがなかなか取れない
- 飛蚊症が気になってストレスを感じている
- 白内障と診断されたが、生活の中でできる対策を知りたい
- 自分に合った漢方やサプリメントを選んでほしい
など、気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。 JR摂津本山駅から徒歩1分と、アクセスも非常に便利です。漢方の視点から、あなたの目に必要な「血」と「巡り」を整えるお手伝いをさせていただきます。
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