【セミナー報告】腎臓を守る食事の「質」とは。血管スコープで見る血流の大切さと漢方の知恵
「最近、夜中に何度も目が覚めてトイレに行ってしまう」 「健康診断で腎臓の数値が少しずつ下がってきたけれど、何をすればいいのか分からない」
そんな不安を抱えている方は、実は少なくありません。 先日、3月29日に神戸・三宮で開催した「慢性腎臓病(CKD)」についてのセミナーでも、定員いっぱいの方々が、ご自身の将来のために真剣に耳を傾けてくださいました。
腎臓は一度悪くなると元に戻すのがとっても大変な臓器だと言われています。しかし、その正体を知り、正しくケアをしてあげれば、今の機能を守り、元気に過ごしていくことは十分に可能です。
今回は、セミナーでお配りした資料をもとに、腎臓を守るために一番知っていただきたい「血管と血流」のリアルなお話を、分かりやすく解説していきます。
腎臓の本当の姿は「血管の巨大なフィルター」
腎臓といえば「おしっこを作る場所」というイメージが強いですが、その本質は「血液をきれいにするための、きめ細かなフィルター」です。
200万個の「血管の糸」があなたを守っている
腎臓の中には「糸球体(しきゅうたい)」と呼ばれる、非常に細い血管が糸玉のように丸まった組織があります。 この糸玉が、一つの腎臓に約100万個、左右合わせて約200万個も詰まっているのです。
つまり、**「腎臓は血管そのもの」**と言っても過言ではありません。 この200万個のフィルターが、24時間休むことなく血液を濾過(ろか)し、体の中に必要なものは再吸収し、不要な老廃物だけをお掃除してくれているのです。
血流が落ちると、腎臓は「お掃除」ができなくなる
腎臓の健康を考える上で、数字以上に大切なのが「血流」です。
実は、腎臓は毎日約150リットル(ドラム缶約1本分!)もの「原尿(おしっこの元)」を濾過しています。そこから必要な成分を再吸収し、最終的に私たちが尿として出すのは、わずか1.5〜2リットル程度。
もし、血管が硬くなったり血流が滞ったりして、腎臓に届く血液の量が減ってしまうとどうなるでしょうか? 当然、フィルターを通る血液が減り、お掃除の効率(腎機能)は一気に低下してしまいます。
「夜間尿」の意外な仕組み
「昼間はそうでもないのに、夜寝ると何度もトイレに行きたくなる」 これは、実は血流と深い関係があります。
- 昼間: 立ったり座ったりして活動しているため、重力の関係で足元に血液が溜まりやすく、腎臓への血流が十分ではありません。そのため、尿が作られにくくなります。
- 夜間: 横になると重力から解放され、足元に溜まっていた血液が心臓や腎臓に戻ってきます。すると腎臓への血流が増え、「昼間にお掃除できなかった分を今やろう!」と、夜に尿がたくさん作られるのです。
夜中のトイレは単なる加齢のせいだけではなく、血管や血流の状態を教えてくれる大切なサインなのですね。
血管スコープで見えた、私たちの「今」
セミナーでは、希望された方に「血管スコープ」を使って、指先の毛細血管の状態を見ていただきました。
ここで一番知っていただきたいリアルな姿は、「ほぼ全員の方の血流が、スムーズではなかった」ということです。 ご自身では元気だと思っていても、スコープで見ると血管がよじれていたり、血液の流れがゆっくりと淀んでいたりするケースがほとんどでした。
「自分の血管がこんなに頑張っているなんて思わなかった」 「血流が悪いから、疲れが取れにくかったんだ」
モニター越しに自分の「めぐり」を確認した皆さんは、驚きとともに、ご自身の体を労わる大切さを実感されていました。この「現状を知ること」こそが、健康を守るための最も重要な第一歩になります。
腎臓を傷つける「血管の敵」
なぜ血管の状態が悪くなってしまうのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
- 糖尿病や高血圧: 血管を硬くし、フィルターをボロボロにしてしまいます。
- 脂質異常症: 血液をドロドロにし、細かい血管を詰まらせます。
- 血液の粘り: 水分不足やドロドロ血は、血流を低下させる直接の原因です。
これらはすべて「血管障害」です。つまり、血管を守ることこそが、腎臓を守ることに他ならないのです。
食事制限の落とし穴:大切なのは「量」より「質」
腎臓の数値が気になると、「タンパク質を控えなきゃ!」と真っ先に考える方が多いですが、ここには落とし穴があります。
タンパク質を減らしすぎないで
筋肉や骨、免疫を作るためにタンパク質は不可欠です。極端に制限しすぎると、かえって筋肉が落ち、体力が低下して逆効果になることもあります。
本当に注意すべきは「リン」
血管に大きな負担をかけるのが「リン」の過剰摂取です。特に意識したいのが、その「吸収率」です。
- 加工食品(ハム、ソーセージ、インスタント食品など): 添加物としてのリンは吸収率が非常に高く、血管を傷つける原因になりやすいです。
- 自然食品(肉、魚、大豆など): 天然のリンは吸収率が低く、体への負担が穏やかです。
「何を食べるか」という量も大切ですが、それ以上に「不自然なものを避ける」という質の選択が、血管を守る鍵となります。
腎機能(GFR)の段階に応じた対策
健康診断で「GFR(推算糸球体濾過量)」という項目を見たことはありませんか?これは、あなたのフィルターが今どれくらい働いているかを示す数字です。
- GFR 50〜40: まだ血管のメンテナンスで十分に間に合う段階です。血流改善に集中することで、機能の維持が期待できます。
- GFR 40未満: フィルターの機能低下が少し進んでいる状態です。残っている血管の機能を最大限に活かし、これ以上負担をかけないための個別ケアが必要です。
漢方で考える「血流」と全身の守り
漢方の視点では、血液の流れが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。 腎臓という血管の塊を元気にするためには、この「瘀血」を取り除き、サラサラとした血流を取り戻すことが一番の近道です。
血流を整えることは、腎臓を守るだけでなく、以下のような全身の健康にも繋がります。
- 冷え症・慢性疲労: 隅々まで熱と栄養が届くようになります。
- 認知症・がんの予防: 脳の血流を保ち、免疫細胞がパトロールしやすい環境を作ります。
「木(臓器)を見て森(全身の血流)を見ず」ではなく、体全体のめぐりを整えることで、結果として腎臓が楽に働ける状態を目指す。これが桜井薬品の考える漢方相談のあり方です。
まとめ
腎臓は「血管の臓器」です。 数値に一喜一憂するのではなく、まずは自分の血管の状態を知り、血流を妨げている習慣(食事の質や水分不足など)を一つずつ見直していきましょう。
「もう年だから」と諦める必要はありません。血管は、正しくケアをしてあげれば、いくつになっても応えてくれるものです。あなたの200万個のフィルターが、明日も元気に「お掃除」を続けられるよう、今日から新しい一歩を始めてみませんか?
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神戸市東灘区の桜井薬品では、セミナーでも反響の大きかった「血管スコープ」による血流観察を、店舗でも予約制にて承っております。
採血することなく、モニターでご自身の血管の形や血流のリアルな様子をご覧いただけます。
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まずは、お電話やLINEにて「血管スコープの予約をしたい」とお伝えください。 あなたの健康な未来を、一緒に作っていきましょう。
健康相談・漢方相談の「桜井薬品」
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