第61回放送【京都リビングラジオで紹介】脂肪肝炎の数値(AST・ALT)が正常化!漢方で劇的に改善した症例。

ラジオでもご紹介した、50代女性の実例から

今回は、長年の脂肪肝がついに脂肪肝炎へと進行してしまった50代女性が、漢方を取り入れることで劇的に改善された症例をご紹介します。
先日のラジオ放送でも、アシスタントの對馬京子さんと一緒に血液検査の数値を確認しながらご紹介しましたが、その変化の大きさに對馬さんも驚かれていました。

脂肪肝と脂肪肝炎とは?

まず前提として、脂肪肝とは肝臓に脂肪がたまってしまった状態のことをいいます。分かりやすく言えば「肝臓がフォアグラのような状態」になっているのです。

脂肪肝を引き起こす主な原因は2つ。

  1. お酒の飲みすぎ
    アルコールの分解に肝臓が追われ、脂肪代謝が止まってしまいます。
  2. 糖質の摂りすぎ
    処理しきれない糖質が脂肪に変わり、肝臓に蓄積します。特に果糖(フルクトース)は脂肪肝を進めやすいといわれています。

脂肪肝の段階であれば比較的軽症で済みます。しかし、ここに炎症が加わり「脂肪肝炎(NASH)」となると、肝硬変や肝臓がんに進む危険性が大きく高まります。
実際に、お酒を飲まない人の脂肪肝炎はウイルス性肝炎に次いで肝臓がんの原因としは第2位となっており、患者数はアルコール性肝炎を超えるとも言われています。

ご相談に来られた50代女性

今回ご相談いただいた女性は、お酒をほとんど飲まないにもかかわらず、長年の糖質過多な食生活により脂肪肝を発症。さらに改善されないまま時間が経ち、ついに炎症を伴う「脂肪肝炎」へと進んでしまいました。

ご持参いただいた血液検査の数値は、

  • AST(GOT):130
  • ALT(GPT):114
    (基準値はいずれも40以下)

明らかに肝臓の炎症が強く進んでいる状態でした。

病院には通っておられましたが、実は脂肪肝を直接改善する西洋薬は存在しません
食事制限や運動といった生活指導はあっても、それだけでは改善が難しいのが現実です。
「このままでは肝硬変になってしまうのではないか」という不安から、当店へご相談に来られました。

漢方でのアプローチ

私がまず注目したのは、肝臓にたまった脂肪と炎症です。
漢方には「肝熱を冷ます」という考え方があり、これは炎症で熱を帯びているとみなされる肝臓の状態を落ち着かせる、というイメージを表したものです。医学的な炎症抑制と完全に同義ではありませんが、結果として似た働きが期待できます。また「血流を良くする」処方を加えることで、脂肪や老廃物の代謝を促し、肝臓の働きを助けます。

具体的には、

  • 肝臓の血流を改善する生薬
  • 炎症を抑える生薬
  • 代謝を助ける生薬

を組み合わせ、その方の体質に合わせた漢方薬を処方しました。

さらに、EPAを含むサプリメントをあわせてご提案しました。EPAには「肝臓での脂肪の蓄積を抑える」「脂肪を燃やしやすくする」という働きがあることが知られています。
「肝臓に脂肪をためないようにしながら、たまった脂肪を代謝していく」ためのダブルのアプローチを意識しました。

数値の劇的改善

1か月後の血液検査の結果は、ラジオで一緒に見た對馬京子さんが驚いたほど、劇的なものでした。

  • AST:130 → 29
  • ALT:114 → 34

どちらも基準値にまで改善していたのです。
病院の先生も「入院してもここまで下がることはないのに、いったい何をしたんですか?」と驚かれたそうです。

中性脂肪が一時的に上昇した理由

ところが、この時ひとつ気になる変化がありました。
中性脂肪が112 → 337と急上昇していたのです。

一見すると悪化のように見えますが、この方は同じ時期に体脂肪を4kg落とされていました
これは、肝臓にたまっていた脂肪がエネルギーとして燃やされる過程で、一時的に血液中に中性脂肪として流れ出した結果だと考えられます。

つまり、肝臓の脂肪が代謝されるプロセスの一環であり、むしろ改善が進んでいる証拠といえるのです。
実際にその推測は正しく、1か月後の再検査では中性脂肪は111と正常範囲に戻っていました。

さらに安定した改善へ

2か月後、3か月後と検査を続けると、肝臓の炎症値はさらに下がり、最終的に

  • AST:22
  • ALT:15
    まで改善しました。

肝臓の炎症は鎮まり、肝硬変や肝臓がんのリスクも大きく下がったと考えられます。

数字だけでなく、生活の変化

血液検査の数値が改善したことはもちろん重要です。
しかし本当に印象的だったのは、生活の中での変化でした。

当初は「このまま肝硬変になったらどうしよう」と強い不安を抱えておられましたが、数値が安定してからは表情が明るくなり、日常生活を前向きに楽しむようになられました。

実際に今では、娘さんと一緒に旅行を楽しまれるようになり、以前と比べてずいぶんと元気に過ごされています。
ただ数値が良くなっただけでなく、「人生を楽しむ時間」を取り戻されたことが、この症例の本当の価値だと感じています。

まとめ

今回の症例から分かることは、

  1. 脂肪肝炎は放置すれば肝硬変・肝がんへ進むリスクがある
  2. 西洋薬が苦手とする領域でも、漢方は得意分野である
  3. 数値の変動は「体が変化しているサイン」であり、正しく理解すれば安心につながる

という点です。

ラジオでもお伝えしましたが、肝臓の数値はただの数字ではなく、その人の生活や未来に直結する大切なサインです。
早めに対応すれば、今回のように改善できる可能性は十分にあります。

「肝臓の数値が高くて不安」
「病院に通っているけどなかなか改善しない」

そんなお悩みをお持ちの方は、どうぞ一度ご相談ください。

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