第60回放送【京都リビングラジオで紹介】20年続いた糖尿病と肝炎が改善!インスリン注射を回避できた70代女性の漢方症例
先日のラジオ放送では、70代の女性が漢方を取り入れることで、糖尿病と肝炎の症状が半年で改善していった過程をご紹介しました。放送では、アシスタントの對馬京子さんと一緒に、実際の血液検査の数値を確認しながら、その変化を丁寧に追っていきました。
今回は、そのラジオでも取り上げた糖尿病と肝炎の改善症例について、改めて詳しくご紹介したいと思います。
症例 糖尿病と肝炎
70代の女性。
この方は、今から20年ほど前に糖尿病と診断され、それからずっと内服治療を続けてこられました。数値としては、HbA1cが常に7〜8台を行ったり来たり。
決して良い数値ではありませんが、「合併症もないし、特に困ってはいないから」と、そこまで深刻には考えておられなかったようです。
ところが、今年に入って突然、病院で「肝炎を起こしていて、このままだと肝硬変になりかねない」と告げられました。
さすがに「肝硬変」という言葉に驚き、当店にご相談に来られたのです。
この方の血液検査のデータを拝見すると、肝臓の炎症を示すAST(GOT)が71、ALT(GPT)が125。基準値がどちらも40以下ですから、かなり炎症が進んでいることが分かります。
さらにHbA1cは8.8まで上がっていて、これは血液中の糖が肝臓に影響を与え、インスリンの効きも悪くなっている証拠です。
いわば、「糖尿病」と「肝機能低下」がドミノ倒しのように連鎖して悪化し始めていたのです。
ご本人は「最近急に悪くなった」とおっしゃいますが、これは“長年の蓄積”の結果です。
HbA1cが7台であっても、それが長く続けば、体の中では確実に“錆び”が進んでいきます。まるで、鉄が塩水に少しずつ浸かっていって、やがてボロボロに朽ちてしまうように——。
「これ以上悪くしたくない」「インスリン注射はできれば避けたい」というご希望に対し、私は2つの方向からのアプローチを考えました。
ひとつは、肝臓で起こっている炎症を鎮める事。もうひとつは、インスリンを出す膵臓の働きを支えること。そして肝臓と膵臓の両方の回復を助けるために、免疫機能を底上げする漢方薬を組み合わせてご提案しました。
そして、それから1か月後——。
再検査で、ASTは71から50に、ALTも125から83に下がっていました。
ずっと悪化し続けていた数値が、初めて改善に転じた瞬間でした。
さらにHbA1cも、8.8から7.2へと大きく改善していました。
ご本人も「こんなに下がったのは初めて」と喜んでくださいました。
それから1か月ごとに経過を見ながら、同じ漢方薬を継続していただきました。
2か月目、ASTは37、ALTは61、HbA1cは6.5に。
そして3か月目には、AST27、ALT42、HbA1cは6.0と、ほぼ基準値内におさまってきました。
最終的に6か月後、AST23、ALT36、HbA1cは5.8。
ここまで来ると、もうインスリン注射の話も出なくなり、「数値が正常になったのは、本当に何年ぶりか分からない」と、嬉しそうに微笑まれていたのが印象的でした。
もちろん、数値が良くなったからといって、体が完全に回復したとは限りません。体の“奥”にあるダメージは、まだ修復の途中かもしれません。
しかし、「毎月のように風邪をひいていたのが、今年は全く風邪をひかなくなった」「副鼻腔炎も治って、病院にも行っていない」と、ご本人の生活の中で感じる“変化”が、回復の兆しを物語っています。
ご相談当初、「肝硬変になるかも」と言われて、心配で仕方がなかったこの方が、今では「孫とまだまだ元気に遊びたい」と、明るい表情で話してくださいます。
糖尿病も肝炎も、「じわじわと進む」からこそ気づきにくく、気づいた時には思いのほか深刻なところまで来ている、ということがよくあります。
けれど、早めに手を打てば、今回のように回復できる可能性もあります。
もし、「最近ちょっと数値が高いな」「薬を飲んでいるけど変わらないな」と気になっている方がいらっしゃれば、どうぞお早めにご相談ください。


