血管観察会を行いました
1月24日(金)に「BE WELL」というメーカーさんにご協力いただき、血管観察会を開催いたしました。
今回観察したのは、動脈や静脈といった目に見える血管ではなく、髪の毛の10分の1から20分の1ほどの太さしかない「毛細血管」です。
手の指の爪の根元に特殊な顕微鏡で焦点を合わせ、毛細血管の形や赤血球が流れる様子をモニターに映し出し、リアルタイムで観察しました。

毛細血管とは?
人間の血管には、動脈、静脈、毛細血管の3種類があります。一人が持つ血管の総延長は約10万kmに及び、これは地球を2周半もする長さです。その中で、毛細血管は全体の約90%を占めています。
各血管の役割は、動脈が心臓から全身へ血液を送り出すのに対し、静脈は全身から心臓へ血液を戻します。
そして毛細血管は、全身の細胞に酸素や栄養を届け、二酸化炭素や老廃物を回収する重要な役割を果たしています。

いわゆる「新陳代謝」と呼ばれる働きが、この毛細血管で行われているのです。
毛細血管を見ることで何が分かるのか?

健康状態によって、毛細血管の形状は大きく変化します。
正常な毛細血管は、一定の幅で整然と並び、きれいなループを描いています。
一方で、血管の間隔が広がっている場合は、本来あるはずの血管に血液が流れていない「ゴースト血管」と呼ばれる状態です。これは、老化や運動不足、ストレス、糖質の過剰摂取などが原因で血流が悪化し、血管が傷んだり、消失したりすることで起こります。
また、毛細血管がまっすぐではなくねじれている場合は、ストレスや喫煙による活性酸素が血管を傷つけている可能性があります。
さらに、モニターの映像では赤血球の流れるスピードも確認できます。「血液がサラサラ」の人は赤血球が非常に速いスピードで流れますが、粘性が高い場合は血流が滞り、「ドロドロ血液」の状態となります。この場合、高脂血症や高血糖、糖尿病などのリスクが考えられます。
健康と毛細血管の関係
毛細血管で新陳代謝がスムーズに行われていなければ、全身の細胞に栄養が届かず、老廃物が溜まりやすくなります。これがあらゆる病気の原因となります。そのため、毛細血管の状態を知ることは、ご自身の健康状態を把握し、生活習慣を見直すきっかけとなります。
参加者の皆様は、当店で何かしらの漢方薬を継続的に服用されている方がほとんどでした。そのおかげか、皆さんの毛細血管はとても正常で、血流も良好でした。実際に目で確認していただけたことで、漢方薬の効果を実感していただけたのではないかと思います。
次回の血管観察会について
次回の血管観察会は、3月または4月頃を予定しております。詳細は事前にLINEにてお知らせいたしますので、ご興味のある方は、ぜひLINE登録をよろしくお願いいたします!
