膝軟骨は、膝を構成する脛骨（スネの骨）と大腿骨（太ももの骨）の接合面に存在し、関節の滑らかな動きを可能にします。しかし、潤滑の役割を果たす膝軟骨が加齢と共に減少することで関節が摩耗し炎症が起こり痛みが発生します。膝の痛みを緩和するには炎症を抑え減少する軟骨をサポートする必要があります。
⒈膝が痛くなる症状
立ち上がる、しゃがむ、階段の上り下りで膝の関節が痛いなどの可動による症状は軟骨が減少し、最終的には関節に悪影響が出ることで発生します。
軟骨の減少
膝や人体の関節には、衝撃や摩擦から骨を保護するために軟骨で覆われています。
しかし、日々クッション材の役割を果たす軟骨が年齢を重ねるごとに消耗していきます。軟骨が消耗すると痛みなど様々な不具合が発生してしまいます。
変形性関節症
変形性関節症とは、関節の軟骨がすり減ったりして痛みや腫れが起こり、それが続くと関節の変形をきたす病気です。
軟骨がすり減ると骨同士が摩耗し、炎症が発生するため「痛み」が表れます。
変形性関節症n発生率は年齢と共に増加し、50歳以上の女性で約75%、男性で約54%と、およそ3,000万人の日本人が変形性関節症を患っていると推定されています。
⒉軟骨が減る原因について
軟骨のすり減りというのは、歳を重ねればある程度は誰にでも見られる「経年劣化」のようなものです。 つまり老化が大きな原因となります。
加齢による軟骨の消耗
・軟骨基質の減少
軟骨と言っても軟骨細胞の割合は2％で、成分の70〜80％は水分、その他はプロテオグリカンやコラーゲン線維からなる基質で構成されています。
またプロテオグリカンやII型コラーゲン、ヒアルロン酸は軟骨基質と総称され、軟骨細胞から産生されています。
この水分量や基質のスポンジのような構造から関節の衝撃を緩和する役割を担いますが、その含有量は加齢と共に減少します。
加えて、軟骨細胞の新陳代謝も衰えるので「すり減り」はより顕著なものとなります。
・軟骨細胞の減少
加齢により軟骨基質は変性し、さらに変形性関節症を発症した軟骨組織では、軟骨細胞数が減少しており、それに伴いプロテオグリカンを含む軟骨基質がつくれなくなり、軟骨がすり減ります。
また、軟骨が異所石灰化を起こすことで、骨同士がこすれ合うようになり、症状が進行します。
血流の低下
何らかの原因により血液循環が悪化すると軟骨を修復する為の栄養や減量が患部に届き難くなります。
しかも軟骨周辺は毛細血管が通っており、そもそも血流が弱い傾向にある為、血流の低下は大きな問題となります。
膝の痛みが発生しやすい人の特徴
・膝に怪我をしている方
靭帯や半月板など、膝の位置を安定させたり、膝にかかる衝撃や荷重を和らげたりする働きのある組織にダメージを負った過去がある方は要注意です。
これは軟骨同志の擦れ（摩擦）を緩和するクッションが少ない、もしくは無い可能性が高く、軟骨も早く磨耗します。
・肥満の方
人が歩くとき、膝には体重の2〜3倍の負荷がかかります。肥満の方の場合、その体重を支えるために膝にかかる負荷も当然大きくなり、軟骨の摩耗を早めるのです。
・女性の方
膝軟骨の摩耗が引き起こす変形性膝関節症の患者さんは、統計上女性が圧倒的に多いです。
特に閉経後の女性は骨、軟骨、筋肉を丈夫に保つ女性ホルモン（エストロゲン）が激減することが影響していると考えられます。
⒊膝の痛みを改善するために
痛みの直接的な原因は患部の炎症によるものです。つまり炎症を鎮めることが直接的な痛みを緩和することにつながりますが、炎症の原因である軟骨のサポートが重要です。
痛みを緩和する
膝の痛みは、軟骨の減少による関節の摩耗や変形によって患部が炎症を起こすことで発生します。膝の痛みを改善するためには患部の炎症を取り除く必要があります。
減り行く軟骨をサポートする
痛みの直接原因は炎症ですが、炎症が発生する原因は軟骨の減少です。つまり、根本的に膝の痛みを改善するには軟骨の減少を食い止め、軟骨を増やすケアが必要です。
軟骨は軟骨細胞や水分、プロテオグリカン、Ⅱ型コラーゲン、ヒアルロン酸によって構築されます。
軟骨細胞は全体の2%程度でそのほかの大部分が減少することで軟骨の働きが失われます。水分を十分に補給し、プロテオグリカンなどの軟骨成分を増やすことが重要です。
4.痛みと戦うために「爽凛（そうりん）」
直接的な痛みは炎症が原因なので高吸収クルクミンが持つ抗炎症作用で炎症を抑え、痛み発生の原因である軟骨の減少にはプロテオグリカンなどの軟骨成分で強力にサポートします。
痛みを抑える抗炎症作用
・高吸収クルクミン
クルクミンは、ウコン（主に秋ウコン）に含まれる黄色のポリフェノール化合物です。
ポリフェノールは植物が光合成を行うときにできる物質の総称で、抗酸化物質として有名です。
その中でも特にクルクミンは非常に高い抗酸化力をもち、さらに抗炎症作用も併せ持つ、「最強のポリフェノール」といっても過言ではありません。
軟骨成分が患部をサポート
・プロテオグリカン
軟骨の構成成分は、約70%が水分で、次にII型コラーゲン、プロテオグリカンの順で多くを占めています。
プロテオグリカンは、編み状に張り巡らされたII型コラーゲンの間をぬうように存在し
極めて大きい保水力をもつことにより軟骨がその役割を果たすのに非常に重要な粘弾性といった物理特性を与えています。
・ヒアルロン酸
粘り気や弾力性を持ったヒアルロン酸はひざ関節を保護するために大切な成分です。ヒアルロン酸によって痛みの緩和や関節の滑りが良くなるといった効果が期待できます。
また、運動療法（筋トレやストレッチなど）と組み合わせて筋力維持を図り、変形性膝関節症の進行を遅らせるという治療目的も。
・Ⅱ型コラーゲン
Ⅱ型コラーゲンは軟骨を構成する主な成分のひとつで、軟骨の動きをサポートする働きがあると考えられています。
加齢や肥満等の要因が加わりⅡ型コラーゲンが減少すると、軟骨の構造に影響を与える可能性があります。
すなわち軟骨を形成する軟骨基質「プロテオグリカン・Ⅱ型コラーゲン・ヒアルロン酸」を補うことで軟骨のサポートが期待できます。
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